top of page

飼い主は自分の犬を臭いで当てられる⁉︎の巻

あなたは自分の犬の臭いわかりますか?

ご承知の通り、犬の嗅覚はとても優れています。

臭いは、鼻の中の嗅上皮にある嗅細胞によって感知されます。犬は嗅上皮の面積が人間より広く、臭いの情報処理を行う嗅球と呼ばれる脳の部分が発達しています。そのため、犬の嗅覚は人に比べて数千倍から1億倍優れているとか。

特に、酢酸を嗅ぎ分ける能力が高いそうです。酢酸は、人の汗に含まれている成分ですが、犬が人と暮らすようになった犬が、飼い主の臭いを嗅ぎ分ける能力が発達したからではないかという説があります。


犬は飼い主の臭いを嗅ぎ分ける…

では、飼い主は犬の臭いを嗅ぎ分けられるのか⁈


「犬の飼い主が臭いで自分の犬を見つけられるのか?」という疑問をまじめに検証した研究があります。


方法:13〜72歳の犬の飼い主の男女(男性13名:女性40名)が参加。滅菌ガーゼパットを犬の首輪の下に挟んで1時間放置して、犬の臭いのサンプルを採取。パットはガラス容器に入れて保存しておきます。飼い主は、自分の犬の臭いを含めた6つのガラス容器の臭いを嗅いで、自分の犬の臭いを当てます。犬の臭いは70頭分を用意。


結果:全体の飼い主の71.43%が自分の犬を正しく当てることができたそうです。女性と男性では、女性64.71%、男性89.47%と男性の飼い主の方が正解率が高く、室内飼いより外飼い犬が、生肉よりドライフードを食べている犬の方が、頻繁に入浴させてない犬が、シニア犬より若い犬の方が、飼い主の正解率が高い傾向が見られたそうです。


まとめると、男性の飼い主で、若い犬を外で飼っていてドライフードを与えていて、あまりシャンプーをしていないと当てやすいということになります。

なんとなくですが、ケアをしてないので臭いがキツくなって当てやすいということになってます?女性の飼い主は、犬をよくシャンプーをするので臭いがキツくないため、わからなかった?


いろいろ考えてしまいますが、7割の飼い主は、自分の犬を当てることができたようです。


あなたは自分の犬の臭い、わかりますか?


Lucie Přibylová, Vendula Pilná, Ludvík Pinc & Hana Vostrá‑Vydrová, Ability of dog owners to identify their dogs by smell, Scientific reports, 11, Article number: 22784, 2021


閲覧数:75回0件のコメント
bottom of page