🐶動物の未来は私たちの一票で変えられる?
- KAORU ITO

- 7月15日
- 読了時間: 4分
~参院選2025 各政党の動物福祉政策をくらべてみた~

2025年の参議院選挙が近づいてきました。年金や子育て支援、物価高騰といった生活に直結する話題が注目される中で、意外と見落とされがちなのが「動物に関する政策」だと思いませんか。
「殺処分ってまだあるの?」「災害時、うちの子は一緒に避難できるの?」「“アニマルウェルフェア”って、具体的に何を意味してるの?」
そんな疑問、すべて“制度”で決まること。そしてその制度を動かすのが“政治”です。
ただし一方で、アニマルウェルフェア(AW)という言葉が、“犬の本能や行動”と相いれない形で使われていると感じている方もいるかもしれません。たとえば、吠えや咬みつきに対する対応に関して、「やさしい言葉だけでは行動は変わらない」と考える方も多いはず。
ちなみに、2024年に発表された調査(『日本畜産学会報』93巻4号)では、日本のアニマルウェルフェアの認知度はオーストラリアや中国に比べて最も低いという結果も出ています。つまり、まだまだ“AW”という言葉が浸透していない中で、現場感覚とのギャップや誤解が生まれやすいという側面もあります。
今回は、そうした懸念も踏まえて、各政党がどのように”動物の幸せ”を定義し、どこまで具体的な支援・制限を考えているのかを調べてみました。
✅ 今回チェックしたポイントはこちら!
アニマルウェルフェア(動物が幸せに暮らせる社会)
動物虐待にどう対応している?
災害時、ペットと避難できる?
🏛️ 政党ごとの動物政策
👀 注目ポイント
こうやって整理してみると、それぞれの政党の動物政策はくっきり分かれているようです。
ざっくりとまとめるとこんな感じ。
立憲民主:AWを法制度に落とし込もうとしている姿勢が垣間見られる。
国民民主:「5つの自由」を明記している一方で、大きな改革はない。
共産党:とにかく全部のせの全部入り!細かくて具体的。
維新の会:法律や統計の見直しなど、地味だけど超重要なところをついている。
れいわ:生体販売NGなど、はっきりした姿勢で攻めてる。
参政党:殺処分ゼロ・シェルター整備・生体販売禁止など、独自色強め。教育や文化にもアプローチ。
自民・公明:法改正を形に。行政との連携に強みあり。
🐾 最後に…
ちなみに今回比較した政策の中には、伴侶動物(ペット)だけでなく、畜産動物=家畜のアニマルウェルフェアに踏み込んだ政党もありました。
たとえば共産党、立憲民主党、維新の会などは、国際基準に沿った飼育環境や輸送・屠畜時の苦痛軽減にも言及しています。
家畜の福祉は、私たちの食卓や命のあり方ともつながる重要なテーマです。今後ますます注目される分野として、こうした視点も心にとめておきたいですね。
動物たちは、自分のために投票ができません。

でも、あなたはできます🫵
「この人が通れば、動物にやさしい世の中になるかも」 そう考える一方で、「この人が通れば、トレーニング現場が不自由になるかも」と感じることも大切な視点です。
「選挙にいったところで、何もかわらない」と感じることがあるかもしれません。でも、もし何も変わらないとしあら、それは”何もしなかった結果”かもしれません。ほんのひとの票でも、同じ思いを持つ人が集まれば、社会は確実に動きます。
動物のことを大切に思うあなたの声が、政治を動かすきっかけになるかもしれません‼️
※この記事は各党の公式公約・市民団体の資料、ならびに『日本畜産学会報』掲載の研究論文などをもとに作成しました。


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