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投票率は上がった。でも、動物たちの声は届いたの?

動物たちは投票できない。だから、私たちが考える


2025年7月、参議院選挙が行われました。今回の選挙では、SNSなどを通じた「投票しよう!」の呼びかけも広がり、投票率が前回よりぐんと上昇。それは、とても喜ばしいことです。

でも一方で、動物たちにやさしい社会は、少しでも近づいたのでしょうか?

前回の記事で、私は「動物に関する政策も、ちゃんと選べるんです」とお伝えしました。だからこそ今回の選挙結果を見て、少し立ち止まって考えたくなりました。


🐾 AW(アニマルウェルフェア)に力を入れた政党は、どうだった?

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たとえば立憲民主党や日本維新の会。畜産動物の福祉を見直すための法律づくり、アニマルポリスの創設といった、具体的なAW政策を打ち出していました。

けれど、残念ながら議席数は伸びず。

代わって票を伸ばしたのが「参政党」です。参政党も、生体販売の禁止やシェルター整備といった動物関連の提案は掲げていますが、その軸はどちらかというと「日本人ファースト」や「文化的価値観の見直し」といったメッセージ。AWの実現というより、“日本らしさ”を打ち出した内容が印象的でした。


📊 投票率は上がったのに、AWの声は届かなかった?

「動物のために一票を投じよう」そんな声がSNSを通じて広がった今回の選挙。実際に投票率は大きく伸びました。

……なのに、AWに真剣に取り組む政党は伸びなかった。それはどうしてなのでしょうか?

  • 情報が届かなかったから?

  • 誰に投票すればいいか、わかりにくかったから?

  • そもそも、AWは選挙の“争点”になっていなかったから?


📰 AWが“争点”にならなかった理由

実際、今回の選挙で大きく取り上げられたのは「物価高騰」や「子育て支援」「日本人ファースト」といった話題でした。動物福祉は、生活に直接関係ないと思われがちで、ニュースでもほとんど取り上げられなかった印象があります。

その結果、「AWって大事だけど、今じゃないかも」と感じた人も多かったのかもしれません。


💬 SNSの呼びかけだけでは、届かない?

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今回あらためて感じたのは、「選挙に行こう!」という呼びかけは広がったけれど、「誰に投票すればAWが前に進むのか」までは、なかなか伝えられなかったということです。

つまり、「動物にやさしくしよう」という思いと、「政策を選び、制度にする」という行動のあいだには、まだ距離があるのだと思います。


🧑‍⚖️ でも、希望はあります。党をこえた議員の動きも。

「動物福祉を考える議員連盟」というグループがあり、自民、立憲、維新、共産など、政党をこえて多くの議員さんが集まって、AWの制度化を話し合っています。

内容も、ただの理念ではなく、

  • 畜産の飼育環境を国際水準に近づけるには?

  • 実験動物や野生動物への対応は?

  • アニマルポリスや殺処分ゼロの仕組みはどうあるべき?

といった実務的なテーマばかり。このような超党派の議論が進んでいることは、大きな希望です。


🐶 動物たちは、投票できません。でも、あなたはできます。

「投票しても、何も変わらない」そんな気持ちになること、ありますよね。

でも、もし何も変わらなかったとしたら、それは“何もしなかった結果”かもしれません。

動物たちは、自分のために投票ができません。でも、私たちはできます。

「この人が通れば、動物が守られるかもしれない」そう信じて投じる一票が、やがて制度になり、社会を変える力になります。


📌 今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。このブログが、少しでも「気づき」や「次の選択のヒント」になればうれしいです。



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