突然ですが、みなさん鎌倉幕府の設立は何年でしょう？
いい国作ろう鎌倉幕府で、1192年と覚えている方も多いのはないでしょうか？ところがそれは今では違うらしいのです。源氏が壇ノ浦の戦いで平家を破り、全国に守護・地頭を設置した1185年が、鎌倉幕府の成立で、1192年は、源頼朝が征夷大将軍に任命された年というのが今の教科書の記載なのだそうです。
徳川綱吉の印象はどうでしょうか？「生類憐みの令」を出して庶民を苦しめた将軍というネガティブイメージじゃないですか？ところが今では、生類憐みの令は、弱者救済のための社会福祉的要素をもった先進的な法律だったというポジティブイメージで評価がされているらしいのです。
もっと言うと、私の子供時代はまだ運動中は水を飲むな！でした。
さて、このブログを読んでいる人の何割が、鎌倉幕府は1185年成立で、徳川綱吉はいい人かもということを知っていたでしょうか？
情報にはいろんな種類があります。情報の新しさ、質、発信元、個人の経験にもとづく情報などなど。では、その情報を知っている人が多い方が真実？多い方が古い？少数派の方が間違い？少数派は革新的？
情報に振り回されてはいけませんが、古い知識、古い考え、多数派の意見、に固執する必要はないのではないでしょうか？そして、簡単に手に入る情報ほどその質は問われます。
犬の世界に目を向けてみます。
20年くらい前までは、犬の優位性を助長すると犬の攻撃的行動が増える（主従関係をはっきりつけないと犬に舐められる、みたいな）といった考え方が主流でした。犬と生活する上では、主従関係/上下関係を明確にしたり、時には体罰で抑え込むということが必要と信じられてきた時代でもあります。しかし、それは科学的根拠がいまだに示されてはいません。2000年代に入り、たくさんの研究で犬の行動の意味やメカニズムが解明されてきています。そして、体罰を加えた行為は犬に多くのストレスを与えるだけでなく、パフォーマンスも下げるということもわかってきています。つまり、運動中には水を飲んではいけない！という逸話が覆される現象と同じことが、犬の世界でも今まさに起きているのです。
私たちPD-TENは、科学的根拠に基づいたドッグトレーニングの発展とアニマルウェルフェアの認知向上を目指して発足しました。質の高い情報提供の場として、PD-TENではカンファレンスを企画しました。犬業界のキーオピニオンリーダーをお呼びしてのクローストーク型カンファレンスです。なんと1回目のゲストは、米国獣医行動学専門医として多方面で大活躍中の入交眞巳先生と我らが田中雅織先生です！
第1回目ならではのスペシャルなことが起こるかも！
このイベントを通して、獣医師とドッグビヘイビアイストと繋がってみませんか？
2月5日（土）１９時より、いよいよ募集開始です！
スタッフ一同、皆さまとお会いできるのを楽しみしています！
We are looking forward to meeting you at the 1st conference!
From all PD-TEN staff members