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注射や診察などトレーナーとして協力できることはたくさんある...の巻

94%のドッグトレーナーが,獣医師と連携し行動療法,リハビリテーションや受診困難な犬に対してトレーナーとして協力できることはあるという回答!


第2回PD-TENカンファレンスでは,獣医師とトレーナーとの連携をテーマに事前アンケートを実施して,その結果をもとに,入交眞巳先生佐野忠士先生田中雅織先生と参加者のみなさんと共に,ディスカッションして盛り上がりました.


アンケートにご回答いただいたみなさま,ありがとうございました!



今回は,その時実施した「ドッグトレーナーや訓練士の獣医師との連携状況」に関するアンケートの結果をご紹介します(回答者数:60名,実施期間:2022年9月15日〜25日).


アンケートの結果,獣医師と連携し行動療法,リハビリテーションや受診困難な犬のトレーニングなどを行ったことがあるトレーナーは,18%でした.まだまだ,「ハズバンダリートレーニングなどによって,動物負荷の少ない診察ができるようになる」ということが,飼い主や獣医療関係者に知られていないということが考えられます.


実際にトレーナーと連携したことがある獣医師は,「(獣医師が)勉強になる」,「診察がスムーズに進む」,「治療成果が出やすい」と回答しています.


連携したことがあるトレーナーは18%と2割弱でしたが,それでも,連携したことがないトレーナーの94%は,獣医師との連携を希望しています!


とっいうことであればですよ,

診察がスムーズに進んで,治療効果が出やすいのであれば,獣医師との連携がもっともっと広がった方がいいはずじゃないですか!


トレーナーに,獣医師との連携が取れるとしたらどんなことができますか?という問いでは,「受診困難な動物のトレーニング」,「注射など診察時のハズバンダリートレーニング」「行動療法のサポート」「目薬などのハズバンダリートレーニング」等々たくさんのことが出てきました.


最後に,獣医療関係者とトレーナーとの良好な関係を作る上で,どんなことが必要ですか?と尋ねたところ,認知・啓発に加えて,「獣医療関係者とのコミュニケーションとの機会や場の創出」,「お互いの考え方や理解」というものが挙げられました.


飼い主の皆さんは,愛嬌のある犬でも,おとなしい犬でも,怖がりな犬でも,シニアな犬でも,どんな犬でももっと気楽に医療が受けられる状態になればいいと,心のどこかで思っているのではないでしょうか.

シャンプーやカットは,清潔な状態を保つために大事な行為ではありますが,健康を保つために,「犬にとって負担の少ない受診」もできるようになるといいなって思いませんか.

きっとこれができれば,「飼い主の心にとっても負担の少ない受診」になるに違いありません.


そろそろ狂犬病ワクチンやフィラリア検査の時期です.去年より注射や採血が楽になるよう,ちょっとだけ考えてみませんか?


PD-TENカンファレンスは,愛犬がいつまでも心も身体も健康な状態でいられるよう,科学的な根拠に基づいたちゃんとした情報を提供しています.私たちと一緒に,「ワンちゃん」じゃなく「イヌ」について学んでみませんか!

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