その問題行動、セロトニンが関与しているかもしれません

ドッグトレーナーとしての経験を積んでいくと、どうもうまく問題行動が修正できないと思う犬に出会うことがありませんか。教わったことをやってはみるけど、うまくいかない。飼い主さんも満足していない感じ。犬も不幸せそう。そんな時、あなたはどうされていますか?飼い主さんがちゃんとやってくれないから?飼い主さんが神経質すぎるから?犬の気質のせいだから?などと思ってみたり…


ひょっとしたら、その犬は、身体的・精神的に重たい何かをかかえて我慢しているのかも


精神疾患の多くは、前頭葉や辺縁系といった脳の部位や神経伝達物質(ニューロンと細胞との間で信号を伝達する脳内の化学物質)であるモノアミン(ドパミン、セロトニン、ノルアドレナリン)の異常が考えられています。

これらの神経伝達物質は、睡眠、行動、気分、記憶、エネルギーなどにおいて重要な役割を果たすだけでなく、精神神経系の病気にも影響していることがわかっています。

例えば、ドパミンの低下はパーキンソン病や統合失調症など、セロトニンの低下はうつや不安などの症状が出る可能性があります。セロトニンは、ドパミンやノルアドレナリンの分泌量のバランスをとる働きもしてますし、咀嚼や呼吸、歩行といった反復する運動機能にも関与していますと言われています。


ドッグトレーナーは、こういったことにも多少の知識が必要になってきている時代かもしれません。なぜなら、もし、犬が落ち着かない状態で、食べ物やおもちゃに激しく執着していたり、突然攻撃的な行動が見られるようになっているとしたら...


それは、セロトニンが低下している可能性があるかも。


もしかしてはそれは、しつけやトレーニングよりも行動診療科の獣医師による診察や犬の心理学・動物行動学の専門家による見立てが必要かもしれないからです。


そんな時、飼い主は、時間とお金と体力をかけて一生懸命犬を世話しているにもかかわらず、本来夢見ていた「犬との笑いのある楽しい暮らし」が築けずに、戸惑いと疑問と不安の日々を過ごすことになります。犬は、辛いと伝えたくても伝わらず、ただただ我慢と諦めの日々です。


力任せのトレーニングでは、治せない行動もあります。


ドッグトレーナーは、時には、専門家を頼ることに躊躇をしないで欲しいと思っています。ドッグトレーナーは、獣医師ではないし、動物行動の研究者でもないし、栄養学の専門家やブリダーでもないです。ただ、どういったケースではどういった人(専門家)に相談すればいいのかを判断するための広い知識は必要です。そういった意味で、ドッグトレーナーはとても重要な存在なのです。


ドッグビヘイビアイストに今のアプローチについて、相談したっていいと思います。


各領域の専門家とネットワークを組むことで、人と犬とが共生できる豊かな社会を作ることができるのではないか、そういう思いでPD-TEN を立ち上げました。

新しい知識は、トレーニングに関することだけではありません。


PD-TENでは、あなたと一緒にそんなことを深く語り合いたいと思っています。


皆様のご参加をお待ちしています!

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