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イギリスに訪れた空前のペットブーム後の飼育放棄

2021年の調査結果では、新規飼育者の犬がわずかに減少、猫は昨年から増加。ともに新型コロナ前よりも高い頭数が続いているということです。

コロナ禍でペットを飼う人が増えているそうです。

一般社団法人ペットフード協会の調査によると、猫の飼育頭数は直近5年間(2016年~2020年)の傾向としては横ばいで、犬の飼育頭数は減少傾向だそうです。一方、2020年の調査結果では、新規飼育者の飼育頭数は2019年と比べて増加し、増加率もそれ以前の年に比べて大きいという結果が示されました。


ペットショップでの購入が新規飼育者が例年に比べて多いことから、コロナにより外出を控える中、近くのペットショップへ足を運ぶ機会が増え、その結果、購入が伸びたのではないかとペットフード協会は推察しています。


家族の一員として可愛がられるペットがいる一方で、人間の勝手な都合で捨てられるペットがいるのも事実です。そんなことをするのは、先進国の中でアニマルウェルフェア後進国の日本くらいかと思っていたら、ロックダウンを実施した欧州でも空前のペットブームを迎えているそうです。


ニューズウイーク日本語版(2021年12月10日)のウェブ記事によれば、英国では、1年半で150万頭の犬が新たに飼われたとか。供給が追いつかず、海外から続々と仔犬が輸入されるほどの過熱をみせているそうです。そんな過激なブームとは裏腹に、現在では飼育に手を焼く人が目立ちはじめ、放棄するケースが相次ぎ、英国最大の動物保護機関ドッグ・トラストの犬舎はすでにいっぱいで、これ以上は引き取れない状況だそうです。


手を焼く理由は、犬の問題行動とか。海外から急きょ輸入された仔犬たちは、アニマルウェルフェアよりも量産に重きを置き、 幼くして母親から引き離され、さらに長い時間をかけてイギリスまで輸送されることでストレスが蓄積し、将来的に問題行動を起こす可能性が増したのだということです。 また、ロックダウン中に適度な外出ができなかったことから、犬同士で社会性を育むことができなかったことも災いしたとか。仔犬の時期にほかの動物や大きな音に慣れる機会がなかったことも、過剰反応を示す傾向を招いているとも記事では書かれています。

英国だけでなく、ドイツでも同様のことが起こっているとか…ショックです。


犬は癒しを与えてくれるかわいい動物です。

犬は、人間とは異なる言語「ボディーランゲージ」でコミュニケーションをとってきます。それに、社会化期を逃した犬は、いろんなことを怖がりますよね。

犬の社会化期の重要性をできるだけ多くの方に知ってほしい。そして、その機会をしっかりと与えてあげたいとも思います。

犬のためにどうやったらいいのか、皆さんと一緒に考えていきたいのがPD-TENでもあります。


参考資料:

一般社団法人ペットフード協会 全国犬猫飼育実態調査

ニューズウィーク日本版





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