PD-TEN を終えて…

去る2022年4月22日(金)に、JDBAのカウンセリングルームをお借りして、PD-TEN主催による1stカンファレンスが行われました。オンラインから参加された方も含めて33名の皆様がご参加くださいました。知らぬ間にゲリラインスタライブが配信されていたそうなので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。


昨年の12月29日にドギーステーションライブで発表以来、たくさんの方に応援いただき本当にありがとうございました。感激しすぎて、冒頭の挨拶では胸が熱くなり、うまく原稿が読めなくなってしまったほどです。でも、そんな緊張は、次の入交眞巳先生のご講演が素晴らしすぎてすっかり飛んでしまいました。


入交先生は、これまでご経験されてきた常同障害の犬達のビデオをたくさん紹介くださいました。庭に置いてあるボールを8時間じっと見つめて動かない犬、空気を舐め続ける犬、光に過剰に反応してしまう犬など、かなり特殊な症例を動画ですが見ることができたのは、とても貴重な経験でした。



常同行動が出てしまう大きな原因は、ストレス、葛藤、暇だそうです。人で言えば、ストレスを感じている時に体を揺らす、貧乏ゆすりをするなどです。「半日かけて穴を掘り、半日かけて埋めるという作業を延々繰り返す」というような、無意味な単純作業(労働)を延々とやらされると、やがて人は精神に異常をきたし病んでしまいます。人を含めて動物は、やることがない状態、暇な状態、自身が求められない状態、無意味な単純作業が続く状態は、朗らかで健康な精神状態を保つことを難しくします。先生のお話を聞いて、改めてそれぞれに合った作業・仕事を適度に与えてあげること、環境を整備してあげることの重要性を痛感しました。


常同障害の治療には、適切な薬物治療に加えて、適切なトレーニングをリハビリのように併用することが最も効果的だそうです。ドッグトレーナーと獣医師がタッグを組んで、一頭の犬に向かい合う日が普通になればどんなにいいだろうかと、思いを巡らせてしまった日でもありました。


午後には、田中雅織先生のワークショップ、行動分析学に関する基礎的なレクチャーと犬を使ったデモンストレーションが行われました。いつもにも増して、かっこよく決めた感じの田中先生でした。モデル犬のもちちゃんは、最初大勢の人に囲まれて不安げでしたが、田中先生の楽しいトレーニングが始まると、すぐにポジティブな情動を見せてくれました。そして、前足から勢いよく可愛らしい伏せを見せてくれました。


最後のセッション、クロストークでは、入交先生、田中先生、私で前半にいただいた質問などに回答しながら、ドッグトレーナーの獣医療への関わり方を取り上げてみました。犬を楽にしてあげたいという思いは、ドッグトレーナーも獣医療関係者も同じです。まだまだ課題はありますが、きっと他職種が連携して取り組む時代が来る予感がしました。時間の関係で、全てのご意見・ご質問を取り上げることができずすみませんでした。


PD-TENでは、①犬のボディーランゲージを含めた犬に関する関する深い知識の提供、②獣医療に関する新しい情報の提供、③業界のエキスパートに直接会える場の提供を目標に取り組んでいきます。

すでに、第2回目に向けての準備が始まっています。

これからのPD-TENをよろしくお願いいたします!




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