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動物臨床医学会に参加してきた...の巻

11月は知る人ぞ知る学会シーズン。全国あちこちでさまざまな学会が開催されています。

しかも今年は3年ぶりのリアル開催をする学会が多く、参加を楽しみにしていた人も多いと思います。


私もこれまでたくさんの医療系の学会に参加してきました。札幌、福岡、大阪、京都、熊本、鹿児島、神戸などなど。久しぶりにお会いする先生、興味深いご講演やご発表、地元の食事と毎回楽しみにしてました。

そして、今年はとうとう動物医療系の学会に参加。しかも空気を読まずに発表までしてしまうという始末。正直言えば,大好きな大阪に行きたかったというのもあります。


会場は,中之島のグランキューブ大阪。

私の発表の持ち時間は8分と質疑応答に4分。会場に知ってる人もいないとさみしくに思っていましたが、なんとなんと入交眞巳先生が見に来て下さってました。

しかも、PD-TENカンファレンスでお世話になった佐野忠士先生も生徒さんと共に同じ会場にいらっしゃいました。


私たちの研究は、生後一年以内に受けたトレーニングの内容とその後(1歳以上)に発生した問題行動についてアンケート調査をした結果報告です。400名の飼い主から犬472頭分のトレーニング経験と問題行動を伺いました。


大まかな結果は、以下の通り。

  • 犬472頭のうち、3割が生後一年以内にトレーニング経験あり(145頭)

  • 社会化期(生後4ヶ月未満)までに(パピー)トレーニングを経験していた犬は2割

  • トレーニングの指導者はペットショップ店員が最も多く、獣医師は4%

  • トレーニングの内容はオビディエンスが多い傾向

  • 問題行動発生割合は,トレーニング経験ありの犬の方がトレーニングなしの犬より高い

トレーニングをした方が問題行動の発生が高くなるという衝撃の結果に,動物看護師を育成されている先生方から若干解釈を誤解された質問をいくつか受けてしまいました。

伝えたかったメッセージは、「トレーニングの質が問題であり、獣医師を含めた獣医療関係者と一緒に頑張っていきたい!」ということだったのですが、伝えきれなかったのは反省点です。


それでも,今の動物看護師のカリキュラムには動物行動学が含まれており、先生方も熱心に指導されているようです。これから動物病院でも動物の扱い方について見直しや改善が進んでいきそうな雰囲気を感じました。


ちょっと切ないデビュー戦ではありましたが、「これからを考えるにはよかった」と先生方にお声をかけていただきましたので、勇気を持って発表してよかったと救われた気持ちになりました。













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