子犬期にトレーニングした方が問題行動が起こりやすい⁉︎という衝撃の結果
スウェーデン在住の動物ライターの記事によると、スウェーデンでは犬を迎えると、たいていの飼い主が一度はトレーニング教室を訪れるとのことです。
イギリスやアメリカでも居住地近くのドッグトレーナーを検索してくれる専門サイトがあるので、きっと犬を飼うことになったらドッグトレーナーを探すことが習慣としてあるのだろうと思います。
ドイツに行った際に、公園やレストランだけでなく、電車にも飼い主と一緒に乗車している様子を見て、本当に感心しました。犬たちは興奮することもなく、本当に家族の若く、飼い主に寄り添って、時には戯れあって、電車に乗っていました。
飼い主は、タラップを登ってくる愛犬を静かに見守っていた姿が、とても印象に残っています。
先日、SNSで、「愛犬の「しつけ」は、飼い主自身がやるというのが普通じゃないか」という書き込みをたまたま見つけました。
確かに、日本では愛犬のトレーニング(しつけという単語があまり好きじゃないので)は、飼い主自身が行うべきという意識が強いように感じます。まして、「犬を飼うことになったからドッグトレーナーを探す」なんて発想はほとんどないのではないでしょうか。
問題行動が出始める生後7ヶ月〜12ヶ月過ぎくらいから、あれ!思っていた感じと違うかもなどと思い始め、あれあれ、どうしよう、散歩が大変!とか噛まれた!とかという問題行動に耐えかねて、初めてネットでドッグトレーナーを探し出すという...
私たちの研究室チームは、2021年に犬の飼い主400名を対象に、子犬期のトレーニングと問題行動についてアンケート調査を行いました。ちょっと古くてすみません。
それによると、子犬期にトレーニングを受けた犬の方が、1歳以降に問題行動を発生した確率が、トレーニングを受けてない犬よりも高いという事実が判明しました。
これは、当初全く予想していない結果であったため、とても戸惑いました。
そして、もっと戸惑ったのは、その相談をドッグトレーナーや獣医師に相談していないということでした。
それでは、適切な指導はされていない可能性があります。
獣医師でもなくドッグトレーナーでもなく、一体誰に相談するというのでしょうか...
大事な子犬期のトレーニングは是非とも、人道的で、経験豊かなドッグトレーナーを探していただき、愛犬との絆を深めていただきたい!
最近では、パピートレーニングを得意とするドッグトレーナーもたくさん出てきています。
病院で行うことで、病院嫌いも予防できるはずです。
そんなことを思い出した、今日この頃なのでした。
調査概要:
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